我が国は65歳以上の高齢者数が3167万人、高齢化率28.7%という超高齢社会に突入しており、健康で自律して生活できる期間、すなわち健康寿命を延伸することが喫緊の課題となっています。そこで熊本大学大学院生命科学研究部では、2018年5月に健康長寿代謝制御研究センターを設置し、老化のメカニズム解明や健康寿命を脅かす「代謝・循環」「がん」「神経」などの疾患に対する新たな予防・治療法の開発を目指すなど、老化・健康長寿研究を推進しています。
この度、健康長寿代謝制御研究センターでは第36回熊本医学・生物科学シンポジウムとのジョイントシンポジウムとして、国際シンポジウム「健康長寿延伸への新たな挑戦」を開催いたします。本シンポジウムでは、国内外の第一線で活躍中の「老化・健康長寿」「代謝・循環」「がん」「神経」研究の専門の先生方に最新の研究成果についてご講演いただくと共に、分野を超えた研究者間で幅広い学術交流を行うことで、我が国における老化・健康長寿研究の推進を図るものです。本シンポジウムの開催により、健康長寿に関する最新の知識が得られると共に若手研究者を中心に国際共同研究が活発化し、健康長寿研究の国際的なネットワーク形成に貢献できるものと期待しています。
新型コロナ感染症拡大防止の観点から、本シンポジウムはハイブリッド方式で実施いたします。多くの皆様の本国際シンポジウムへのご参加を心からお待ち申し上げます。
第1回熊本大学大学院生命科学研究部附属
健康長寿代謝制御研究センター国際シンポジウム 実行委員会委員長
熊本大学大学院生命科学研究部・病態生化学講座教授/生命科学研究部長
山縣 和也 |
